語りえぬものはかく語りき

柾葉進の徒然なる随想ブログ

2012-05

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[2012-05-27]  ラノベとは何か  

宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を題材に扱っている物語作品は色々あると思いますが、個人的に特に印象に残っているのは以下の5つです。

・『銀河鉄道999』(松本零士、1977-1981)[漫画]
・『半分の月がのぼる空』(橋本紡、2003-2006)[ラノベ]
・『“文学少女”と慟哭の巡礼者』(野村美月、2007)[ラノベ]
・『素晴らしき日々~不連続存在~』(ケロQ、2010) [エロゲ]
・『輪るピングドラム』(ブレインズ・ベース、2011)[アニメ]

どれも名作ですが、この中で「銀河鉄道の夜をもう一度読み直してみたい」と一番強く感じさせてくれたのをあえて選ぶとすれば、やはり3つ目かなと思います。

宮沢賢治の生涯も絡めて物語全体のクライマックスにつなげてみせたところなど、作者の野村美月氏の溢れんばかりの表現力、そして文学に対する飽くなき愛情が感じられて、感動というより尊敬の念がこみ上げてくる作品でした。

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[2012-05-03]  批評をしない傑作  

Keyの『CLANNAD』は言わずと知れた名作であるが、その発売からはや10年が経ったというのは感慨深い。2008年にはアニメ化が実現し、それまで美少女ゲームに縁のなかった多くの人にも周知され、彼らをもまた感動の涙で溢れさせた作品であろうと思う。しかしながら、僕にとってこのCLANNADという傑作は、“批評”しようというモチベーションがあまり涌かない作品なのである。

僕がこのようなことをあえて述べる理由は、“批評”という行為の性質に注意したいからだ。作品に対する批評とは、(むろん見る側の主観から完全に独立では存在し得ないが)それでも、ある程度の客観性を含むべきものだと僕は考える。そしてその「ある程度」とは、言葉によって説明できるか否か、が最低限の基準になると思うのだ。

「この作品は良かった」
「どうして?」
「・・・何となく」

これでは、たとえどれだけその作品から感動を受けていたとしても、有意義な批評にはほど遠いと言わざるを得ないだろう。

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柾葉 進  (まさば すすむ)

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哲学、歴史、文学、評論等。アニメやエロゲ(美少女ゲーム)を切り口にして論じたものが多数あります。

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