語りえぬものはかく語りき

柾葉進の徒然なる随想ブログ

2012-07

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[2012-07-16]  雨と音楽の物語  

自分はどうも“音ゲー”には向かない人間らしく、特段下手なわけではないと思うが、人から勧められて始めてもすぐに興味がなくなってそれっきりということが多い。ただしシナリオ性をあわせもったものならば別である。美少女ゲームであり、なおかつ音ゲーでもあるという作品がある。工画堂スタジオによる名作、『シンフォニック=レイン』だ。(非18禁なのでエロゲではない。)

ヨーロッパの音楽学校の学生が主人公であり、音ゲーはむしろその趣旨に合わせたオマケ要素なのだが、これが意外と良くできていて、やりこみがいがある。しかしやはりこの作品の要はシナリオにある。それもかなり傑作の部類である。少々暗いながらもほのぼのした恋愛シミュレーションかと思いきや、後半はなかなか予想できない展開が待ち受けている。

この作品において中心点をなすのは、なんといっても「音楽」だ。 それは物語の舞台が一年中雨が降り続ける「音楽の街」である、というのもさることながら、 物語中で主人公たちが奏でる音楽、あるいは作中流れてくる静かなBGMが、 原画担当しろさんによる柔らかいタッチのキャラクター絵と背景にうまく調和している点が大きい。 穏やかでありつつも、どこかもの悲しい雰囲気。さらにはその音楽を通して、 素朴でありながらも、何かにとらわれ悩みを抱え続ける登場人物たちの心情を繊細に描き出すとともに、読者の心中に深い共感を喚起させる、その表現力。『シンフォニック=レイン』という作品は、それを抜きにして考えられない。

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柾葉 進  (まさば すすむ)

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哲学、歴史、文学、評論等。アニメやエロゲ(美少女ゲーム)を切り口にして論じたものが多数あります。

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