語りえぬものはかく語りき

柾葉進の徒然なる随想ブログ

2014-08

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[2014-08-22]  少数派精神が生んだもの  

僕がおそらく最初に名前を覚えたエロゲ会社は「minori」だったと思います。

“We always keep minority spirit.”(いつも少数派の魂で。)

というキャッチフレーズの「minority」と、日本語の「実り」を掛けた社名のようです。

僕は昔から小説を好んで読んでいましたが、一方で漫画やアニメといったものにも親しんでおり、2次元文化には僕なりに可能性を感じていました。そしていつの頃からか小説の持つ文章と、2次元の持つ絵が組み合わさったものとしてライトノベルにもたどり着き、古今の作品を読みあさった時期もあったのですが、「もう少し2次元の絵の要素が多くなってくれないものか」とも思っていました。もちろんラノベの独特のバランスも好きなのですが、その表紙とモノクロの挿絵だけで体現できる以上の繊細な表現力が2次元にはあり、かといってアニメや漫画においては、文章という要素が小さくなってしまう。この間の絶妙な文章/絵の比率で成り立つ媒体があれば良かったのですが、そんなものは僕は知りませんでした。

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[2014-08-09]  透明感のある文体  

ライトノベル、いわゆるラノベで好きな作品というのはたくさんあるが、その中の一つが、橋本紡の『半分の月がのぼる空』である。

そもそも僕がはじめて手にとって読んだラノベだった気がする。かなり昔のことであるが、いまだにこの作品は心の中に強く残っている。僕は本来は森鴎外の『雁』という作品をきっかけに小説にはまり、その後もいわゆる純文学を好んで読んでいた人間なのだが、ラノベにおいてその『雁』と同じ役割を果たしたのが『半分の月がのぼる空』だったと言えるかもしれない。

たしかにラノベには純文学作品のような濃密な日本語表現は見られないのだが、そのぶん一種の爽やかさのようなものがある。その爽やかな雰囲気が、作者の独特の文体との間に絶妙なバランスへと至ったとき、そこには純文学では表せないような情緒が生まれる。こういった情緒もまた僕は好きなのだ。そしてそれを僕に最初に教えてくれたのが、橋本紡の作品だったのである。

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柾葉 進  (まさば すすむ)

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哲学、歴史、文学、評論等。アニメやエロゲ(美少女ゲーム)を切り口にして論じたものが多数あります。

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